広帯域固体NMR装置(サムウェイPROT3000MR)

                                          設置場所: 教育研究7号棟1階 担当者:出口博之
分析できること
固体中に含まれる原子核の核スピンのシグナルを検出して、シグナルの磁場スペクトル、スピン-格子緩和時間T1およびスピン-スピン緩和時間T2を測定し、固体物性を微視的な立場から評価することができる。測定周波数は5MHzから800MHzの広帯域をカバーし、測定条件として温度は1.5Kから200K、磁場は8Tまでの範囲で測定できる。

分析原理
1Hや19Fなどの原子核は核スピンを持ち、それらを一定の磁場の中に置くとエネルギーレベルが分裂しそのエネルギーの差に対応する周波数になったところでエネルギーの吸収(共鳴現象)が起こる。これを核磁気共鳴(NMR)といい、このときのエネルギー吸収、あるいはその後のエネルギー放出を電気的に捕えることによりNMRシグナルが得られる。このシグナルを解析することにより、固体電子系の動的および静的特性を評価できる。電気的に捕えることによりNMRシグナルが得られる。このシグナルを解析することにより、固体電子系の動的および静的特性を評価できる。

分析試料について
試料はプローブの試料コイル部に取り付けて導入するので、粉末試料の場合は試料セルに入れなければなりません。試料サイズは直径10mmφ、長さ10mm以下が望ましい。測定する核種に応じて測定周波数を設定する必要があります。そのためコイルの整合を調整する作業を要します。

過去の問題点など
他のNMR装置と比較して感度が良くないので、相対感度の低いあるいは天然存在比が小さい核種の測定には不向きです。また、この装置は超伝導マグネットを使用するので稼働において液体窒素、液体ヘリウムを多量に消費します。よって利用者の経済的負担が重いのが問題です。