遊星ボールミル(フリッチュ モデルP5)

                         設置場所:機器分析センター二階試料作成・データ処理室 担当者:大坪文隆
できること
固体の粉砕および混合:通常のボールミルに比較してドイツ・フリッチュ社が開発した遊星式粉砕方法は、自転・公転運動にさらに強い遠心力を加えて、ボールと容器の壁とを使って短時間に粉砕する刷新な粉砕方式で、ゴム・プラスチック以外のすべての試料を粉砕できると言われている。その中でも次の分野、特に、金属・セラミックス・岩石・石炭・石灰・セメント・薬品・電子材料・超伝導材料・食品等の粉砕及び混合。塗料・顔料・インク等の分散に適している。

原理
自転・公転運動にさらに強い遠心力を加えて、粉砕エネルギーを大きくしている。

試料について
容器: 250ccと80ccのメノー(モース硬度7)シンタードアルミナT(モース硬度9)ステンレススチール容器がある。アダプターをセットすることにより45/12ccも可能。容器はない。
湿式粉砕も可能。
容器と同材質のボール Φ10mm、Φ20mm、Φ30mm を使用。
250cc容器であれば標準ボール数はΦ10mm=50個 or Φ20mm-15個 or Φ30mm-6個
80ccでは Φ10mm-30個 or Φ20mm-5個で径の異なるボールを混合することも可能。
湿式粉砕:エタノールや水などを適量入れる。
一度に最大4個の容器をセットできる。容器が奇数の場合はバランスを取るためのバランサーを利用する。
乾式の場合  試料 容器容量の1/3 ボール1/3 が目安。
湿式の場合  試料 容器容量の1/3 溶液1/3 ボール1/3 ボール数は上記を参照のこと。

過去の問題点
粉砕試料によっては試料が容器に付着して取れ難いことがある。使用後は、塩酸、硝酸などを希釈して酸洗い、洗浄すること。また、長い間使用すると容器内面、ボールも摩耗している。
このことは容器あるいはボールの材質が粉砕試料中にも不純物として混入する可能性があることを意味している。目的によっては影響が出ることもあるので、容器・ボールの材質にも注意を払う必要がある。